HubSpot Service Hubとは?料金・機能・プラン比較まで徹底解説

作成者: Globalway|2026.04.07

本記事では、CRMプラットフォームであるHubSpotが提供するカスタマーサービス特化ツール「Service Hub」について、基本概念・機能・料金プラン・導入メリットまでを体系的に解説します。
これからService Hubの導入を検討している企業担当者の方や、既存の問い合わせ対応業務を効率化したい方に向けて、実務での活用イメージを具体的に理解できる内容となっています。

HubSpot Service Hubとは:概要解説

HubSpotとは

HubSpotは、世界中の企業で導入されているインバウンドマーケティングおよびセールスのための統合型CRMプラットフォームであり、顧客との関係構築を支援する包括的なツール群を提供しています。
具体的には、マーケティング支援のMarketing Hub、営業支援のSales Hub、そして今回解説するカスタマーサービス支援のService Hubなど、複数の製品が共通の顧客データベースを基盤として密接に連携しています。
例えば、マーケティング部門が獲得した見込み客の情報を、営業部門が引き継いで商談化し、さらにカスタマーサービス部門が契約後のアフターフォローを行うといった一連の流れを、ツールを切り替えることなくシームレスに完結できる点が特徴です。
このように、HubSpotは単なるツールではなく、企業全体のデータを統合して顧客体験を最大化するための「ビジネスの心臓部」としての役割を果たしています。

 

Service Hubとは

Service Hubとは、HubSpotが提供する製品群の中でも特に「顧客体験の向上」と「カスタマーサービス業務の最適化」に特化した、高機能なカスタマーサービス管理システムです。
従来のカスタマーサービス業務では、問い合わせの内容が担当者ごとに属人化しやすく、過去の対応経緯を把握するために多大な時間を要するというリスクがありましたが、Service Hubはすべてのやり取りをチケットとして可視化します。
実務的なシーンを例に挙げると、ある顧客から製品の不具合について問い合わせがあった際、サポート担当者は共通の受信トレイを確認するだけで、その顧客が過去にどのような営業提案を受け、どのようなトラブルを経験したかを瞬時に把握できます。
具体的には、まず顧客からのメールやチャットを「チケット」として自動生成し、内容に応じて適切なチームへ自動配分を行うことで、対応漏れや二重対応といった重大なミスを未然に防ぐ運用が可能です。
このように、Service Hubを導入することで、単なる問題解決の窓口にとどまらず、顧客が抱える潜在的な不満を早期に発見し、解約率の低減やLTV(顧客生涯価値)の向上につながる戦略的なカスタマーサクセスを実現できます。

 

HubSpot Service Hubとは:代表的な機能

HubSpot Service Hubには、カスタマーサービス業務を効率化し、顧客体験を向上させるための多彩な機能が備わっています。ここでは代表的な機能をわかりやすく解説します。

チケット管理による対応状況の可視化と自動化

チケット管理機能は、顧客からのあらゆる問い合わせを「チケット」という単位で整理し、発生から解決までの進捗をチーム全体で共有するための基盤です。
メールや電話、チャット経由の連絡が自動的にチケット化されるため、対応の優先度を可視化し、担当者間での引き継ぎミスや放置といったリスクを最小限に抑えることができます。
実務では、あらかじめ設定したワークフローに基づき、内容に応じて適切なスキルを持つ担当者へ即座に自動割り当てを行う運用が一般的です。
この仕組みを導入することで、手動での振り分け作業に要していた時間を削減できるだけでなく、顧客に対して専門性の高い回答を迅速に提供できる体制が整います 。

 

共有の受信トレイによるチーム連携の強化

共有の受信トレイは、チーム全員が同一のメールアドレスやチャットの受信箱をリアルタイムで確認し、共同で作業を行うためのコミュニケーションハブです。
誰がどの問い合わせを担当しているかが一目で判明するため、担当者が不在や休暇の場合でも、別のメンバーが過去の経緯を把握した上でスムーズに代行対応することが可能です 。さらに受信トレイ内では、顧客に見えない形式でコメントやタグを残せるため、ツールを切り替えることなく迅速な社内相談を行えます 。
情報の透明性を高めることは、対応の抜け漏れを防ぐだけでなく、チーム全体でナレッジを共有し、組織としての対応力を底上げする重要なステップとなります 。

 

カスタマーポータルによる顧客の自己解決促進

カスタマーポータルは、顧客が専用のログイン画面を通じて、自分の問い合わせ履歴や現在の対応ステータスをリアルタイムで確認できるマイページ機能です。
顧客は「自分の質問が現在どのような状況にあるか」をいつでも把握できるため、サポート窓口へのステータス確認に関する不要な問い合わせを大幅に減らすことができます。
具体的には、ポータル上で追加の質問を投稿したり、過去に解決した同様のトラブルに対する回答を再確認したりする運用が顧客主導で進めることができます。
これにより、顧客側の待ち時間のストレスを解消し、企業側の定型的な確認対応の工数も削減できる、双方にメリットの大きい機能です。

 

ナレッジベースによる高品質な情報の公開

ナレッジベースは、FAQや製品マニュアル、トラブルシューティングガイドを整理してオンライン上に公開できる専用の情報基盤です。
顧客は検索エンジンから直接解決策を見つけられるため、サポートチームへ問い合わせを行う前に自己解決しやすくなります 。
実務では、よくある問い合わせ内容を記事化し、社内メンバーが対応時にそのURLを顧客に案内することで、回答の質を均一化しつつ作業時間を短縮する手法が効果的です。
また公開範囲やアクセス権限を柔軟に管理できるため、特定契約者向けの限定マニュアル提供など、貴社のサービス体系に合わせた運用も可能です。

 

ウェブチャットとAIによる24時間体制の接点構築

ウェブチャットは、貴社のウェブサイトを訪れた顧客とリアルタイムで対話し、迅速なサポートを提供するための接点です 。
チャットボットを併用すれば、深夜や休日でもAIが自動で一次対応を行い、顧客を待たせることなく必要な情報を提示できます。
訪問者が既知の顧客であれば、過去の対応履歴と自動で紐付けられるため、文脈を理解したパーソナライズされた対応が可能です 。
複雑な案件は人間のオペレーターへシームレスに引き継ぐことで、機会損失を防ぎつつチームの生産性を高められます。

 

フィードバックアンケートによるサービス品質の定量化

フィードバックアンケート機能は、CSATやNPSを測定するための調査を自動で送信する仕組みです。
チケット解決直後にメールやポータル経由でアンケートを配信することで、顧客の生の声をタイムリーに収集できます。
収集データは自動で集計・分析され、チーム全体の平均スコアや個別の改善点として可視化されます。これにより、データに基づいたサービス改善サイクルを回しやすくなるため、長期的な顧客ロイヤルティの構築や解約率低下にもつながります 。

 

HubSpot Service Hubとは:料金プラン

Service Hub料金プラン一覧表

HubSpot Service Hubは、企業の規模やニーズに応じて選択できる複数の料金プランを提供しています。無料プランから始めて、必要な機能や利用体制に応じて上位プランへ移行できるため、初期投資を抑えながら導入することが可能です。

プラン名

金額

主な機能

無料版

¥0/

・チケット管理
・共有受信トレイ
・制限付きチャットボット 
・制限付きメールテンプレート
・レポートダッシュボード

Starter

¥2,400/ 月

・無料版の全機能
・チケットパイプライン
・チケットの割り当て
・スニペット
・コミュニケーションの自動割り当て
 

Professional

¥12,000/ 月

Starterの全機能
ヘルプデスクワークスペース
・カスタマー サクセス ワークスペース
・ナレッジベース
・カスタマーポータル
・顧客フィードバックアンケート
 

Enterprise

¥18,000/ 月

Professionalの全機能
スキルに応じた割り振り
・条件付きSLA
・IVR(自動音声応答)
・カスタマー ジャーニー アナリティクス
 

 

<各プランの特徴>

    • 無料プラン
       基本的な問い合わせ管理を始めるための機能を利用できます。共有受信トレイ、チケット、ウェブチャット、制限付きチャットボット、レポートダッシュボードなどを使えるため、小規模チームやまず試してみたい企業に向いています。 

    • Starterプラン
      無料版から一歩進んで、日常的なサポート業務を整理したい企業向けのプランです。ウェブチャット、チケットパイプライン、チケットの割り当て、スニペット、コミュニケーションの自動割り当て、共有受信トレイなどを利用でき、サポート対応の基本的な運用体制を整えやすくなります。 

    • Professionalプラン
       複数チャネル・複数担当者での本格運用を見据えたプランです。Starterの機能に加えて、ヘルプデスクワークスペース、カスタマー サクセス ワークスペース、ナレッジベース、カスタマーポータル、顧客フィードバックアンケートが利用できます。自己解決の導線づくりや、継続的な顧客満足度向上を重視する企業に向いています。 

    • Enterpriseプラン
       より高度なサポート運用や統制を求める企業向けの上位プランです。Professionalの内容に加えて、スキルに応じた割り振り、条件付きSLA、IVR(自動音声応答)、カスタマー ジャーニー アナリティクスを利用できます。問い合わせの複雑化や大規模運用に対応したい組織に適しています。 

最適なプラン選択のポイントは、現在のサポートチームの規模、月間の問い合わせ件数、必要な自動化レベル、そして将来的な成長見込みを総合的に評価することです。
無料機能またはStarterプランから導入を検討し、カスタマーサービス業務の拡大に応じて上位プランへ移行する方法も選択肢の一つです。 
HubSpot
の他のHub(Marketing Hub、Sales Hubなど)と組み合わせることで、統合的な顧客管理プラットフォームとしての価値がさらに高まります。

 

HubSpot Service Hubとは:導入メリット

HubSpot Service Hubを導入することで、企業は顧客対応のスピードを高めながら、担当者の業務負荷を大幅に軽減することができます。
単なる効率化ツールとしてではなく、顧客との信頼関係を強化し、LTV(顧客生涯価値)の最大化を支援する戦略的なプラットフォームとして機能します。
以下では、貴社のカスタマーサービスを次のレベルへと引き上げるための、具体的な3つの導入メリットを詳しく解説いたします。


1.
カスタマーサービス業務の効率化と属人化の解消

Service Hubを導入する大きなメリットの一つは、あらゆるチャネルからの問い合わせを「チケット」という単位で一元管理し、チーム全体の作業時間を大幅に短縮できる点にあります。
具体的には、受信した問い合わせを適切な担当者へ自動的に割り当てる機能や、頻繁に使用する回答を「テンプレート」や「スニペット」として登録し、数クリックで呼び出す仕組みを活用します。
実務では、過去の対応履歴が顧客プロファイルに自動で蓄積されるため、担当者が不在であっても、他のメンバーがこれまでの経緯を把握して継続的なサポートを提供することが可能です。
こうした体制が整っていない場合、情報共有の漏れによる二重対応や、特定のベテラン社員にしか解決できない「業務のブラックボックス化」が発生し、組織全体の生産性が著しく低下するリスクを招きます。


2.
顧客満足度の向上と解約率の抑制

ナレッジベースやカスタマーポータルなどのセルフサービス機能を活用することで、顧客は自身の都合に合わせて必要な情報を確認し、問題を自己解決できるようになります。
また、SLA(サービスレベル契約)の管理機能を運用すれば、重要度に応じた対応期限をシステム上で管理できるため、対応漏れを防ぎ、常に安定した高品質なサービス提供を実現しやすくなります。
具体的には、アンケート機能(CSATNPS)を通じて顧客の生の声を定期的に収集し、そのフィードバックをもとにサービス内容や製品仕様の改善サイクルを迅速に回すことができます。
これらの施策によって、顧客の待ち時間短縮や信頼度の向上が期待でき、結果としてビジネスの持続的な成長に欠かせない「解約率の低下」や「リピート率の向上」につながります。


3.
管理者視点でのデータ可視化とマネジメントの科学化

Service Hubは、日々の対応件数や解決までの平均時間、担当者ごとのパフォーマンスを可視化し、ダッシュボード上に表示させることができます。
これにより、管理者は個人の勘や経験に頼ることなく、客観的なデータに基づいて「どのプロセスがボトルネックになっているか」を判断し、適切なリソース配分を行えるようになります。
例えば、特定の時間帯に問い合わせが集中している傾向を数値把握できれば、その時間帯のスタッフを増員したり、FAQを充実させて問い合わせ件数の抑制を図ったりといった意思決定につなげられます。
現場の状況がデータで見える化されない状態では、非効率な運用が見過ごされ、結果として現場スタッフの負荷増大や顧客へのサービス品質のばらつきにつながるおそれがあります。

 

まとめ

本記事では、HubSpot Service Hubの基本概念から具体的な機能、2026年現在の最新料金プラン、そして導入によって得られる導入メリットまでを詳しく解説いたしました。
顧客体験の質が企業競争力に大きく影響するを分ける現代において、Service Hubを導入してカスタマーサービスをデジタル化することは、業務効率化だけでなく、継続的な顧客関係の構築を支える重要な取り組みといえます


しかし、高機能なツールゆえに「何から始めればいいか分からない」という悩みや、導入コスト、短期間で立ち上げられるか不安を感じる企業のご担当者も少なくありません。 こうした課題を解決するために、当社では最短46週間でカスタマーサービス管理システムを立ち上げる「HubSpot導入パッケージ (Service Hub)」を提供しております。

本パッケージは、お問い合わせフォーム、チケット管理、ナレッジベースなどの主要機能を標準構成でまとめ、80万円(税抜)という導入しやすい価格でミニマムスタートを実現します。
また、導入して終わりではなく、簡易マニュアルの提供やトレーニングセッションを通じて、貴社の現場が自走できるまでを一気通貫でサポートいたします。
Service Hub
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